慢性膵炎の膵石治療体験③ [慢性膵炎の膵石治療]
私の場合、胆汁の排泄路である胆道が狭くなってしまい黄疸が起こったようで、まずは胆管に管を入れて胆汁の流れを良くする事から治療が始まりました。
そこでまずお世話になった医療技術が内視鏡検査 内視鏡的逆行性胆膵管造影法(ERCP)と言われる治療です。
造影法という事で元々は造影チューブ(細い管)を挿入していき、そこで内視鏡の先端から造影剤を注入して、胆管や膵管をX線撮影する検査です。
しかし、色々なジョイントを付け替える事で膵管や胆管に管を通して膵液や胆汁を鼻から体外に排出する治療や小さな体内で開くバスケット状の物で膵石や胆石を取り出す治療、狭くなった膵管の出口(乳頭部)をバルーン(風船のようなもの)で広げる治療など私がわかっただけでもそのような治療が出来てしまうスゴイ内視鏡です。
(参考サイト)
OLYMPUS 膵臓・胆道内視鏡検査
http://www.onaka-kenko.com/endoscope-closeup/endoscopy-role/endoscopy_03.html
OLYMPUS 胆石症、総胆管結石症
http://www.onaka-kenko.com/various-illnesses/biliary-tract/biliary-tract_02.html
①私の場合はERCPで胆汁を鼻から体外に排出するような管を入れてまずは黄疸を治す。
②黄疸を治してからまた後日、胆管に入れていた管を取り、ERCPを使って膵管をX線撮影して膵石の状況を確認し、もし膵石をその場で採ったり、また掻き出したりすることが可能であれば採石するための「かご状のバスケット型把持鉗子(かんし)」や石を掻きだしてくるための「バルーンカテーテル」で膵石を取り出す。
この様な手順で治療が行われる事になりました。
ERCPは鎮静剤で意識のない状態で口から内視鏡を入れて行います。
私はてっきり麻酔で眠らされていると思っていたのですがメスで切るわけではないですし、麻酔はそれなりにリスクも大きいと思われますから後々聞いてわかったのですが鎮静剤で眠らされていたのだそうです。
かといって術中に目が覚めてはそれなりに痛みも感じるでしょうし無意識にでも暴れられても困るのでしょうからそれなりの量を点滴から入れるようで4,5時間は眠ったままで目が覚めたら病室のベッドで寝ているという感じですね。
目が覚めても痛みはまったく感じません。
但し、鎮静剤が効きすぎたのか目が覚めた時には、しばらく二日酔い的に頭が痛くてフラフラしましたね。
黄疸自体は3日もすると肌の黄色味もほとんど気にならない状況なりましたが私の担当医師がERCPを使える曜日の関係から本番の膵石治療を行った第二回目ERCPは1週間後だったと記憶しています。
第二回目ERCPで無事に膵石が取れてくれれば良かったのですが・・・。
慢性膵炎の膵石治療体験④へ続く
そこでまずお世話になった医療技術が内視鏡検査 内視鏡的逆行性胆膵管造影法(ERCP)と言われる治療です。
造影法という事で元々は造影チューブ(細い管)を挿入していき、そこで内視鏡の先端から造影剤を注入して、胆管や膵管をX線撮影する検査です。
しかし、色々なジョイントを付け替える事で膵管や胆管に管を通して膵液や胆汁を鼻から体外に排出する治療や小さな体内で開くバスケット状の物で膵石や胆石を取り出す治療、狭くなった膵管の出口(乳頭部)をバルーン(風船のようなもの)で広げる治療など私がわかっただけでもそのような治療が出来てしまうスゴイ内視鏡です。
(参考サイト)
OLYMPUS 膵臓・胆道内視鏡検査
http://www.onaka-kenko.com/endoscope-closeup/endoscopy-role/endoscopy_03.html
OLYMPUS 胆石症、総胆管結石症
http://www.onaka-kenko.com/various-illnesses/biliary-tract/biliary-tract_02.html
①私の場合はERCPで胆汁を鼻から体外に排出するような管を入れてまずは黄疸を治す。
②黄疸を治してからまた後日、胆管に入れていた管を取り、ERCPを使って膵管をX線撮影して膵石の状況を確認し、もし膵石をその場で採ったり、また掻き出したりすることが可能であれば採石するための「かご状のバスケット型把持鉗子(かんし)」や石を掻きだしてくるための「バルーンカテーテル」で膵石を取り出す。
この様な手順で治療が行われる事になりました。
バスケット把持鉗子
バルーンカテーテル
ERCPは鎮静剤で意識のない状態で口から内視鏡を入れて行います。
私はてっきり麻酔で眠らされていると思っていたのですがメスで切るわけではないですし、麻酔はそれなりにリスクも大きいと思われますから後々聞いてわかったのですが鎮静剤で眠らされていたのだそうです。
かといって術中に目が覚めてはそれなりに痛みも感じるでしょうし無意識にでも暴れられても困るのでしょうからそれなりの量を点滴から入れるようで4,5時間は眠ったままで目が覚めたら病室のベッドで寝ているという感じですね。
目が覚めても痛みはまったく感じません。
但し、鎮静剤が効きすぎたのか目が覚めた時には、しばらく二日酔い的に頭が痛くてフラフラしましたね。
黄疸自体は3日もすると肌の黄色味もほとんど気にならない状況なりましたが私の担当医師がERCPを使える曜日の関係から本番の膵石治療を行った第二回目ERCPは1週間後だったと記憶しています。
第二回目ERCPで無事に膵石が取れてくれれば良かったのですが・・・。
慢性膵炎の膵石治療体験④へ続く
慢性膵炎の膵石治療体験② [慢性膵炎の膵石治療]
前のページでも書きましたが膵石症は膵石が膵管を詰まらせる事で膵液の流れが滞って、膵臓が炎症起こすという病気です。
膵石が原因ではないかと診断されるまで急性すい炎の様な「のたうち回るような痛み」こそ無くなっていたわけですが、それまでも月に一度くらいは痛みが出てロキソニンと痛み止めの座薬を併用しながら絶食して、1~2日痛みが収まるの耐えて待つ「痛みのアタック」は続いていました。
急性膵炎の治療もそうですが結局、入院しても絶食して痛みに対する対処療法しかないわけですし、もはやこのアタックと一生付き合って行かなければいけないと諦めていたわけです。
こうやって少しずつ膵臓を痛めつけるアタックを繰り返す事で最後は膵臓がんで死ぬのかなぁ・・・とも思っていました。
ネットなどでも「慢性膵炎の患者の余命は〇〇年だ」などと悲観的な情報を流している方もいるようですし。
とにかく膵炎に関してはその発病の原因はまだ現代医学でも充分に解明されていないのが現実ですからとりあえず私の場合、膵石症ではないか?と診断された事で膵石をどうにか出来れば毎月の痛みから少しでも解放されるのではないか?と迷わずその治療のために紹介された病院を受診しました。
まずその病院で行った検査は血液検査と造影剤を使わないCT検査。
普通であれば造影剤を使ったCT検査で膵石があるかどうか特定できるようですが私の場合、過去にCTの造影剤でアナフィラキシーショックを起こした前歴があるため造影剤が使えません。
膵石があるかどうか?また膵石があるとしたらどこの位置にあるのか?を通常のCTで明確に判断するのは難しいようですが、その画像診断をした結果やはり膵石があるようだという事で後日膵石の除去のために入院する事で入院の日にちを決め初日の診察を終えました。
前のページでも書きましたが膵石の治療が出来る設備のある病院は少ないのでその病院には膵石患者が県内から多く集まってくるため順番待ちの状態で空きが出るのを待たなければならず入院までの日にちは2ヶ月近くあったように記憶しています。
その2ヶ月間は痛みのアタックこそ今までのようにたまに有りましたが痛み止めで我慢できる状態だったのでどうにか過ごしていたのですがいざ入院する3日前くらいから「顔が黄色い」「白目が黄色い」「他の皮膚も黄色い」「尿の色が黄色すぎる」という想定外の症状が出て来るという異常事態が発生。
まぁ素人が見ても「黄疸」じゃない?という状況です。
私の場合、黄疸自体で痛みがあるわけではありませんでしたし、すぐに入院予定でしたからとくにそれに関して受診せず入院の日を迎える事になりました。
しかしやはりその状況は担当医師から見ても想定外の症状変化だったらしく膵石治療前に黄疸の治療からスタートという私の入院生活が始まったわけです。(汗)
⇒慢性膵炎の膵石治療体験③へ続く
膵石が原因ではないかと診断されるまで急性すい炎の様な「のたうち回るような痛み」こそ無くなっていたわけですが、それまでも月に一度くらいは痛みが出てロキソニンと痛み止めの座薬を併用しながら絶食して、1~2日痛みが収まるの耐えて待つ「痛みのアタック」は続いていました。
急性膵炎の治療もそうですが結局、入院しても絶食して痛みに対する対処療法しかないわけですし、もはやこのアタックと一生付き合って行かなければいけないと諦めていたわけです。
こうやって少しずつ膵臓を痛めつけるアタックを繰り返す事で最後は膵臓がんで死ぬのかなぁ・・・とも思っていました。
ネットなどでも「慢性膵炎の患者の余命は〇〇年だ」などと悲観的な情報を流している方もいるようですし。
とにかく膵炎に関してはその発病の原因はまだ現代医学でも充分に解明されていないのが現実ですからとりあえず私の場合、膵石症ではないか?と診断された事で膵石をどうにか出来れば毎月の痛みから少しでも解放されるのではないか?と迷わずその治療のために紹介された病院を受診しました。
まずその病院で行った検査は血液検査と造影剤を使わないCT検査。
普通であれば造影剤を使ったCT検査で膵石があるかどうか特定できるようですが私の場合、過去にCTの造影剤でアナフィラキシーショックを起こした前歴があるため造影剤が使えません。
膵石があるかどうか?また膵石があるとしたらどこの位置にあるのか?を通常のCTで明確に判断するのは難しいようですが、その画像診断をした結果やはり膵石があるようだという事で後日膵石の除去のために入院する事で入院の日にちを決め初日の診察を終えました。
前のページでも書きましたが膵石の治療が出来る設備のある病院は少ないのでその病院には膵石患者が県内から多く集まってくるため順番待ちの状態で空きが出るのを待たなければならず入院までの日にちは2ヶ月近くあったように記憶しています。
その2ヶ月間は痛みのアタックこそ今までのようにたまに有りましたが痛み止めで我慢できる状態だったのでどうにか過ごしていたのですがいざ入院する3日前くらいから「顔が黄色い」「白目が黄色い」「他の皮膚も黄色い」「尿の色が黄色すぎる」という想定外の症状が出て来るという異常事態が発生。
まぁ素人が見ても「黄疸」じゃない?という状況です。
私の場合、黄疸自体で痛みがあるわけではありませんでしたし、すぐに入院予定でしたからとくにそれに関して受診せず入院の日を迎える事になりました。
しかしやはりその状況は担当医師から見ても想定外の症状変化だったらしく膵石治療前に黄疸の治療からスタートという私の入院生活が始まったわけです。(汗)
⇒慢性膵炎の膵石治療体験③へ続く
慢性膵炎の膵石治療体験① [慢性膵炎の膵石治療]
相当に久々のブログ更新になります。
このような闘病系ブログで更新が途切れると「もしかしてお亡くなりになったのかな?」なんて
僕の場合は勝手に失礼な想像をしてしまうのですがどっこい私は生きてます(笑)
更新が途切れたのは良い意味ではないのかもしれませんが急性膵炎を発症しなくなったというのが一番の理由です。
急性膵炎を発症しなくなったのは要は一番急性膵炎患者に有りがちなパターンである慢性膵炎化したという事です。
要は膵臓の機能が弱ってしまって、急性膵炎になるほどのアミラーゼがでなくなってしまったという事ですね。
急性膵炎のようなのたうち回るような痛みの恐怖に怯える生活から、ちくちくした痛みに悩まされる生活になったという事です。
そしてお決まりの様に膵臓のインスリン分泌が減ることで糖尿病にもなっています。
この様に書くと急性膵炎患者や慢性膵炎患者には夢も希望もないようですが後ほど書いて行こうと思う私が経験した「膵臓の膵管へのステント留置法」という内視鏡的施術で現在はほぼ痛みもない生活が出来ていますのでそちらに記事も読んでみて下さい。
こんなに調子よく痛みの無い生活が送れる治療方法があるならなんでもっと早く教えてくれなかったのかとホントに思いますよ。
「膵臓の膵管へのステント留置法」なんて方法はその存在すらもちろん私は知りませんでしたし、その治療方法にたどり着いたのは慢性膵炎の末期症状でもある膵石がある事がわかった事から始まります。
時期としては今から2年弱前になりますが、急性膵炎こそ発病しなくなったものの、慢性膵炎の痛みが強くなったために急性膵炎で何度もお世話になった病院を受診しました。
CTで検査をした所、どうやら膵臓の膵管に膵石が溜まっているようだとの診断。
膵石が膵管を詰まらせる事で膵液の流れが滞って、膵臓が炎症起こすというメカニズムのようです。
病名で言えば「膵石症」という病気です。
担当の先生によれば「慢性膵炎の成れの果て」だそうです(汗)
この膵石症を治療するには膵石を破砕する医療機器と破砕した膵石を取り除くための特殊な内視鏡機器が両方ある医療機関でないと治療できないのでうちの病院では治療できないとの事。
そこでまた驚いたのが一応私は地方ですが政令都市に住んでいるのですが市内で「膵石症」の治療ができる病院はないとの先生の話・・・。
一応、国立の大学病院も大きな総合病院もいくつもあるのに「膵石症」の治療ができる病院が一つもないですとぉー!?
急性膵炎患者は年々増えているようですし、それから慢性膵炎化する患者も増えているんだろうに
治療できる医療機関がないとは正直びっくりでした。
結局、私の住んでいる市から車で一時間ほどの距離にある2つの県立病院だと「膵石症」の治療ができるという事で先生が進められる方の県立病院で膵石症の治療を行う事になりました。
少し長くなりましたので、その紹介された病院での膵石症の治療については引き続き慢性膵炎の膵石治療体験②以降で書いて行きます。
⇒慢性膵炎の膵石治療体験②へ
このような闘病系ブログで更新が途切れると「もしかしてお亡くなりになったのかな?」なんて
僕の場合は勝手に失礼な想像をしてしまうのですがどっこい私は生きてます(笑)
更新が途切れたのは良い意味ではないのかもしれませんが急性膵炎を発症しなくなったというのが一番の理由です。
急性膵炎を発症しなくなったのは要は一番急性膵炎患者に有りがちなパターンである慢性膵炎化したという事です。
要は膵臓の機能が弱ってしまって、急性膵炎になるほどのアミラーゼがでなくなってしまったという事ですね。
急性膵炎のようなのたうち回るような痛みの恐怖に怯える生活から、ちくちくした痛みに悩まされる生活になったという事です。
そしてお決まりの様に膵臓のインスリン分泌が減ることで糖尿病にもなっています。
この様に書くと急性膵炎患者や慢性膵炎患者には夢も希望もないようですが後ほど書いて行こうと思う私が経験した「膵臓の膵管へのステント留置法」という内視鏡的施術で現在はほぼ痛みもない生活が出来ていますのでそちらに記事も読んでみて下さい。
こんなに調子よく痛みの無い生活が送れる治療方法があるならなんでもっと早く教えてくれなかったのかとホントに思いますよ。
「膵臓の膵管へのステント留置法」なんて方法はその存在すらもちろん私は知りませんでしたし、その治療方法にたどり着いたのは慢性膵炎の末期症状でもある膵石がある事がわかった事から始まります。
時期としては今から2年弱前になりますが、急性膵炎こそ発病しなくなったものの、慢性膵炎の痛みが強くなったために急性膵炎で何度もお世話になった病院を受診しました。
CTで検査をした所、どうやら膵臓の膵管に膵石が溜まっているようだとの診断。
膵石が膵管を詰まらせる事で膵液の流れが滞って、膵臓が炎症起こすというメカニズムのようです。
病名で言えば「膵石症」という病気です。
担当の先生によれば「慢性膵炎の成れの果て」だそうです(汗)
この膵石症を治療するには膵石を破砕する医療機器と破砕した膵石を取り除くための特殊な内視鏡機器が両方ある医療機関でないと治療できないのでうちの病院では治療できないとの事。
そこでまた驚いたのが一応私は地方ですが政令都市に住んでいるのですが市内で「膵石症」の治療ができる病院はないとの先生の話・・・。
一応、国立の大学病院も大きな総合病院もいくつもあるのに「膵石症」の治療ができる病院が一つもないですとぉー!?
急性膵炎患者は年々増えているようですし、それから慢性膵炎化する患者も増えているんだろうに
治療できる医療機関がないとは正直びっくりでした。
結局、私の住んでいる市から車で一時間ほどの距離にある2つの県立病院だと「膵石症」の治療ができるという事で先生が進められる方の県立病院で膵石症の治療を行う事になりました。
少し長くなりましたので、その紹介された病院での膵石症の治療については引き続き慢性膵炎の膵石治療体験②以降で書いて行きます。
⇒慢性膵炎の膵石治療体験②へ